昨夜は何時間寝ましたか?
普段の睡眠時間は十分とれていますか?
本当はもっと寝たいけど毎日やることがたくさんあって、睡眠時間は5時間くらいという人も多いのでは。
ですが睡眠時間が5時間だと、一般的には不十分とされています。
成人の場合、健康を維持し日常生活の機能をサポートするためには、通常は7〜9時間の睡眠が推奨されています。
この記事では5時間の睡眠では不十分とされる理由を説明します。
5時間睡眠では足りない!その理由
脳の回復に十分な時間がない
睡眠中に脳はリセットされ、日中の活動に備えるための回復が行われます。
5時間の睡眠だと、脳に必要な休息やメンテナンスに十分な時間が確保されず、認知機能や注意力、判断力に影響を及ぼす可能性があります。
免疫機能の低下
睡眠は免疫システムをサポートする役割を果たしています。
5時間の睡眠では免疫機能が十分に働かず、感染症や風邪などにかかりやすくなるリスクが高まります。
心血管への負担
睡眠は心臓と血管の回復にも重要です。
5時間の睡眠では、心血管系に負担がかかり、高血圧や心臓病のリスクが増加する可能性があります。
代謝異常
睡眠不足は体内のホルモンバランスを乱し、食欲の増加や血糖値の上昇などの代謝異常を引き起こす可能性があります。
これは肥満や糖尿病のリスクを高めることにつながります。
メンタルヘルスの問題
睡眠は心の健康にも大きく影響を与えます。
5時間の睡眠ではストレスや不安、うつ症状の増加をもたらす可能性があります。
日中の活動に影響
5時間の睡眠では日中の活動において疲労感や眠気が残り、パフォーマンスや注意力が低下し、事故や怪我のリスクが増加する可能性があります。
このように、5時間の睡眠では十分な回復が得られず、健康への影響が懸念されます。
十分な睡眠を確保することは、身体の健康や心の健康を維持するために重要であり、日常生活においても十分なエネルギーや集中力を維持するために必要です。

睡眠負債:5時間睡眠のリスク
試験の前や仕事の繁忙期などは、5時間くらいしか睡眠時間がとれなくなることはあるかと思います。
ですがこの5時間睡眠が続き、毎日の習慣になってしまうと「睡眠負債」になるリスクがあります。
睡眠負債とは
睡眠負債は、長期間にわたって睡眠不足が続くことで蓄積されるものです。
例えば睡眠時間が1日7時間必要な人が5時間しか睡眠をとらないと7-5で2時間の睡眠不足になります。
これが平日5日続くと、10時間の睡眠不足として積み上がってしまいます。
一般的には、短期間(一晩〜数日)の睡眠不足では睡眠負債が蓄積されることは少ないですが、1ヶ月、2ヶ月〜と長期間にわたって5時間睡眠が続くと、睡眠負債が生じる可能性が高まります。
睡眠負債は、睡眠の本来の役割である体や脳の回復・修復・リセットを十分に行えないことから生じます。
睡眠は、体の疲労回復や免疫機能の強化、脳の情報処理と記憶の整理、ホルモンのバランス調整など、さまざまな重要な役割を果たしています。
しかし、睡眠時間が不足するとこれらの役割を十分に果たすことができず、体と脳にさまざまな影響を及ぼします。
また睡眠負債は、長期間にわたって蓄積されるため、早急に解消することが難しい場合もあります。
そのため、睡眠不足にならないように定期的に十分な睡眠を取ることが重要です。
昼寝のすすめ
とはいえ、毎晩しっかり睡眠時間を確保するのが難しいという場合は昼寝をすることでフォローするという方法もあります。
よい昼寝のための3つのポイント
- 短時間の昼寝を目指す: 昼寝は短時間(約10〜30分)が効果的です。長時間の昼寝は夜の睡眠に影響を与える可能性があるため、短時間の昼寝を心がけましょう。
- 快適な環境を整える: 静かで暗い環境を作り、寝心地の良い場所で昼寝を行うことでリラックスしやすくなります。
- 昼寝のタイミングを考える: 昼寝は午後3時以降は避けるようにしましょう。午後3時以降に昼寝をすると夜の睡眠に影響を及ぼす可能性があるため、午前中や午後1時頃が適しています。

